スゴ技

【京都翠草堂】自分のハンコをつくる

私のはんこができました。3年待ちましたよ。本当に。。。

3年前の夏。京都翠草堂さんに自分のイメージはんこを頼みに行きました。店内でお茶をいただきながらご主人が依頼者とのお話しを通してイメージや要望を把握し、はんこの大きさや使用するビジュアルや名前のデザインをおおよそ決めお支払いをして終了です。所要時間ほぼ30分。

それから待つ事3年。私はその間に2回引っ越しをしました。

おこづかいにしては高額なので、本当に作ってくださっているのかな、とか、ご主人に万が一のことがあったらどうなるんだろうと思いつつ、暮らしてきたのでした。3年前のFrau(フラウ)という雑誌の京都特集には、待ち時間が2年半となっていましたので、2年半目に電話したら、あとどれくらいでしょうか。。。という返事。通常の取引ならば、クレームにもなりそうなことですが、そこが京都です。時間はかかるけど了解したでしょ、というのが暗黙の了解としてあるので、早くして!というクレームはダメなのです。お店の方が強いわけですね。

京都の面白いルールです。「早い、上手い」というファストフード的なシティの発想がないのは京都のいいところで、これにイライラするようでは、ほんまもんに出会えないのだと思います。差別かポイントをeasy to accessでないところに、モノやサービスに持って行きたいと思う私には、その方法論が気になるところです。さらに、噂というストーリーができていくのもすごいです。3年前には、待ちが2年半だったのに今は3年です。1年で61日分待ち時間が長くなっているのですから、単純な考えでは、毎年20%増の注文が入っているような感じでしょうか。

すばらしいマーケティングですね。

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【京都 加藤造園】庭師のスゴ技

7月に京都の加藤造園さんと庭の管理について打ち合わせをしました。日々の管理は継続という情熱と言ったらよいのでしょうか、続けることの大切さをを改めて感じたわけです。

庭木は数年先の完成型を考えて手入れする。

使うはさみは片手ばさみのみ。

来年出てくる芽の位置と、木の向こう側に見える景色を考慮してはさみを入れる。

両手ばさみでバサッりスッキリ刈ってしまう、京都でそんなことをしたら「なんやすっきりしたなぁ」とお客様にたっぷり皮肉を込めて言われるそうです。あるセグメントの京都人は、本当に評価が厳しいのです。その評価の厳しさを婉曲表現といわれるのですがその奥に秘められた意味を言われた側は検討する必要があるのだそうです。慣れるまで大変そうです。

さて。

話しを伺っていると弟子入りしたくなるような繊細な技です。そして見られることも意識した仕事の技の美しさにも配慮。茶道のお手前の世界のような感じです。

加藤造園さんが管理しておられるという、東本願寺、南禅寺の中の湯豆腐屋さん、東山の大庭園、富裕層の家々の庭を拝見しました。そのひとつひとつが、持ち主の個性が発揮されているのですが、その個性はその実主導権を握っている庭師さんたちの日々の手入れがあってこそなのだと思うのです。

京都の伝統的な仕事に携わる人々で気になるのはそのモチベーションです。「保守的だが無二のもの」をつくることへの意思という感じのこと。家元制度発祥の地だからそれが当たり前のDNAなのか、保証でしょうか。そういう継続の理由がわかるとブランドを継続するという意味合いがわかってくるような気がするのです。

ちょっと考えてみようと思います。

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